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服のリサイクル、リユースの本気度がアップし始めた。アパレルメーカーが受け付ける回収プロジェクトの場合、これまでは回収対象が自社商品だけだったり、期間を限るといった条件付きが多かったが、最近は制限を減らす動きが目立つ。集まった服を生かす手法や目的にも広がりが出ていて、「タンスのこやし」は新たな出会いを待っている。
「Gap(ギャップ)」は2月15日まで、不要デニムを回収する「Denim Recycling Project(デニム リサイクリング プロジェクト)」を実施。不要デニムと20%割引クーポンを引き換えてもらえる。回収キャンペーンでは自社商品に限るケースが多いが、「Gap」ブランド以外のデニムも受け付けてくれる。デニム1本ごとにクーポン1枚で、持ち込める本数に制限はない。
「UNIQLO(ユニクロ)」は3、6、9月に、不要商品の回収を自社商品に限って受け付けている。消費者側にクーポンや割引のような見返りはないが、回収品は世界各地の難民に送られていて、納得感は高い。服を服のまま、必要としている人に届ける取り組みだ。世界に約3,000万人以上もいるとされる世界の難民1人に1着以上が届くことを目指していて、回収数を増やすために、回収頻度をさらにアップする計画もあるという。回収の成果と、受け取った現地の様子を、サイトや小冊子できちんとリポートしている透明性には好感が持てる。
「無印良品」を展開する良品計画は1月30日~2月14日、大阪府内の「無印良品」直営店で、販売済みの「無印良品」商品を対象に、不要になった服の回収を受け付ける。服の綿繊維から燃料(バイオエタノール)を作る「FUKU-FUKUプロジェクト」の一環。衣料品を100%リサイクルできる仕組み作りを目指した取り組みだ。ワコールも2月12日の「ブラジャーの日」から4月22日の「アースデイ」までの間、ブラジャーの回収を受け付ける。回収したブラは産業用の固形燃料にリサイクルする。
回収した服を、新たなファッションとして再生させる試みも始まった。日本リ・ファッション協会は1月26日、着なくなった衣料品の回収を呼びかけている(2月22日まで)。集まった服を素材に、リメーク作品を仕立て、「第1回リ・ファッションコンテスト」で発表する計画だ。2月1日からコンテスト参加者を受け付け、6月15日に最終審査結果を発表する。
不要になったファッションアイテムを持ち寄って、気に入ったアイテムがあれば持って帰れる交換会「xChange」はありそうでなかった企画。海外で人気の洋服交換会「ファッションスワップ」の日本版だ。
新作の服が売れにくい中でも、古着ショップは活気がある。とりわけ、低価格に強みを持つショップは出店が続く。毎週水曜に値下がりしていく仕組みの「DonDonDown on Wednesday(ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ)」もその1つ。衣料品全般を「断りなし」で買い取ってくれるのは、古着業界では珍しい。宅配便(送り主負担)での引き取りも受け付けている。
着なくなった服がワードローブを埋めていると、おしゃれのモチベーションが下がりがち。思い切って引き取ってもらえば、誰かの役に立って、服も作り手も喜ぶはず。スペースを空けて、一目で手持ち服を選べるようにすれば、おしゃれコーディネートのアイデアも湧いてきそうだ。
(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江)
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